書評・ブログ

誰でも必ず小金持ちに。ピケティ『21世紀の資本』+私の読書論

おはようございます!まーこ(@maakomoneydiary)です。

読書をして知識・情報を蓄えた上で行動すれば、
確実に人生は豊かになります。

そう私は信じて、これまで多くの本を読んできました。

学生時代、歴史に興味を持ち、歴史本を読んで地平が広がりました。
OL時代に仕事の段取りなどを良くするため、ビジネス書を読んで改善しました。
作家・伊坂幸太郎にはまり、物語のキャラクターやセリフに勇気づけられました。
出産・育児時代には、教育関係の本を読んで母親としての自覚が芽生えました。
そして今、資産形成やブログに興味を持ち、多くの本に触れて知識を蓄えています。

私自身もそうであったように、長い人生を歩んでいく中で、人は様々な問題や壁、悩みに必ずと言っていいほど直面します。
問題が発生しない人、悩みが全くない人なんて存在しません。
こうした中で、本は、その人が直面している様々な問題に対して解決案を提示してくれる“薬”のような存在だと日頃から感じています。
本屋さんに陳列されている本、特にビジネス書の豊富さは、それだけ問題を抱えている人が多い、ということに気づかされます。
“薬”を飲めば症状はやわらぎますが、本当に健康を取り戻せたわけではありません。
風邪を引いた時、薬を服用した上で、栄養をきちんと摂取して十分な睡眠を取って初めて健康な身体を取り戻せます。
同様な形で、例えば、人間関係で悩んでいるビジネスマンが、人間関係に関するビジネス書を読めば、問題は一旦は解決したように感じますが、それだけでは不十分です。栄養摂取や睡眠、つまりもう1つ先の行動を起こして初めて問題解決となるのです。

本に書かれた心に響いた内容を、自分にあてられたメッセージと解釈し、
実際に行動してみる。
こうした一連の流れが人生を豊かにしていくものだと信じています。
今までがそうであったように、これからも人生を歩んでいく中で、未知の問題や壁に直面することでしょう。
そうした時に、本が“薬”となって問題解決の一助となることでしょう。
そして、このブログ内の書評カテゴリが、みなさんにとっての“薬”となれるよう作成していきたいと考えています。

今後、本の内容をご紹介していきますが、単なる書評だけだと面白味がないため、冒頭に内容をギュッと圧縮した「3秒リーディング」というフレーズを掲載します。
人が1秒間で読む文字数は10文字と言われています。
そのため10文字×3秒=30文字でこの本の要旨や私なりの解釈を掲載していきます。
時間がない方はぜひご活用ください。

ピケティ『21世紀の資本』

★3秒リーディング
R>Gに基づき貯金を投資に回せば誰でも小金持ちになれる。

現代経済学の決定版とも言えるトマ・ピケティの『21世紀の資本』。
その結論は、『R>G』という図式でした。
Rというのは、資本収益率のことで、資本から入ってくる収入のことです。
Gというのは、経済成長率のことで、給与所得などのことを表します。
もっとわかりやすく言い換えると、投資家が株式投資などで獲得する収入の方が、労働者が働いて稼いだ給料よりも大きいということです。
この点を作者のピケティさんは、世界各国の膨大な経済データをもとに導き出したのです。
つまり、この資本主義社会では、投資家(資本家、お金持ちとも言い換えることができます)が株でどんどん儲けて、給料があまり増えない労働者との格差をどんどん広げていくという構図になっていて、お金持ちがどんどんお金持ちになり、お金持ちでない人がますます貧乏になっていく、という格差拡大の状況に警鐘を鳴らしています。
こうした状況に対し、ピケティさんは、資本主義社会自体を否定はしておらず、累進課税などで対応するように主張しています。
また余談ですが、マルクスが約150年前に書いた『資本論』で、こうした格差拡大に触れて、未来を“予言”している点は単純にスゴいと思いました。

それでは、この本の内容をどう受け止めたら良いのでしょうか?
私たち公務員家族は、投資家でもなければ資本家・お金持ちでもない、平凡な労働者の家族です。
だから「じゃあお金持ちになれないんだ」、「お金持ちとどんどん格差が開いてしまうね」と落胆するのではなく、一歩でも投資家側の領域に入ってしまえば良いのです。
私たち公務員家族、労働者家族は、投資家・資本家のようなお金持ちになることは到底できませんが、幸いにして少しの貯金があります。
この貯金を少しずつ無理のない範囲で、冒頭で説明した図式「R>G」のR側の方に投入して利益を増やしていけば、大金持ちにはなれなくても、少なくとも必ず小金持ちにはなれる、ということなのです。
具体的にRとは、積立NISAなどの投資信託や株式投資といった感じです。
そんな投資を後押ししてくれる一冊でした。

まーこ