市場全体(を表す指標)と同じ動きをめざすインデックス投資は、①初心者でも取り組める、②分散投資でリスクを最小化、③コストが安いといったメリットがあります。
インデックス投資の中でも、「S&P500」の指標と同じ動きをすることを目指して運用される「eMAXISSlim 米国株式(S&P500)」がおすすめです。
こんにちわ!まーこ(@maakomoneydiary)です。
今回の記事で、ズバリ、「インデックス投資」をお伝えいたします。
はじめに結論をお伝えいたします。
●インデックス投資とは、市場全体(を表す指標)に投資すること。
●インデックス投資は、指標と同じ動きをすることを目指して運用するもので、指標を上回る動きをめざすアクティ投資とは区別される。
●インデックス投資は、①初心者でも取り組める、②分散投資でリスクを最小化、③コストが安いといったメリットがある。
●「S&P500」の指標と同じ動きをすることを目指して運用される「eMAXISSlim 米国株式(S&P500)」がおすすめ。
1 インデックス投資とは?
「インデックス投資とアクティブ投資の2種類あります」
「全世界インデックス、先進国インデックスファンドなどがあります」
「つみたてNISAは、低コストのインデックスファンドを選びましょう」
これからつみたてNISAを始めようとしている方、どんな商品を選ぼうか考えている中で、必ず上記のような説明を目にすることと思います。
あるいは、すでにつみたてNISAを始めている方でも、なんとなくの感覚で「インデックスファンド」を選んだかと思います(実際に私自身もそうでした)。
そんな皆さんに、インデックスとは何か、メリットやデメリットを示した上で、おすすめな商品をご紹介していきます。
インデックス=指標のこと
インデックス投資とは、「市場の動きを表す指標=インデックス」と同じ動きをすることを目指して運用する投資のことを言います。
その指標というのは、日本国内では日経平均株価(日経225)やTOPIXなどがあるほか、海外ではS&P500やダウ平均といったものがあります。
具体的に言うと、「日経平均株価という指標に投資する」=「日経平均株価にインデックス投資する」と言い換えることができます。
「同じ動きをすることを目指して」というのは、日経平均株価が3%上昇したら、そこにインデックス投資している資産も連動して3%上昇する、という意味になります。
私自身もかつてそうでしたが、“投資”というのは、どこか好きな1つの企業を選び、その企業の業績が上がればその分もうかるし、逆に業績が下がればその分損をするというイメージを持っていました。
そのため、企業情報や経済事情などを常に情報入手する必要があるほか、いわゆるギャンブル的な要素があると思い込んでいました。
ですが、1つの企業に利益が左右されるのではなく、市場全体(を表す指標)に投資をするというわけです。
市場全体の株価は、リーマンショックやコロナショック、東日本大震災などの影響で短期的に下がることはあります。
ですが、短期的ではなく中・長期的には上昇し続けているため(上昇具合は市場によって異なります)、10年20年とインデックス投資を続けていれば、確実に資産を増やしていくことが見込まれます。
インデックスとアクティブ投資
インデックス投資とよく対比されるのが、「アクティブ投資」です。
インデックス投資は、「指標と同じ動きをすることをめざす」ことに対して、アクティブ投資は、「指標を上回る動きをめざす」と投資です。
少しまぎらわしいですが、「同じ動きをめざす」と「上回る動きをめざす」という違いなのです。
アクティブ投資の「上回る動きの方がお得なのでは?」と思うかと思いますが、あくまで「めざす」であり、実際にアクティブ投資の一部には指標を下回っているものがあります。
大まかなイメージとして、
●「同じ動きをめざす」=ほぼ安定的に同じ動きをする
●「上回る動きをめざす」=上回ることもあるが、下回ることもある
という認識でOKです。
インデックス投資 | 指標と同じ動きをめざす | ●安定的に指標と連動した動きをする ●「負けない投資」というイメージ |
アクティブ投資 | 指標を上回る動きをめざす | ●上回ることもあるが、下回ることも ●「勝ちに行く投資=勝つこともあるが、負けることもある」というイメージ |
インデックスの具体例
「市場の動きを表す指標=インデックス」については、日本国内やアメリカをはじめとした海外などに、代表的なものとして次のようなものがあります。
日経平均株価 (日経225) |
日本 | 東証一部に上場する株式のうち市場を代表する225銘柄を対象とした指数。 |
TOPIX (東証株価指数) |
日本 | 東証一部に上場する全株式銘柄(約2.100銘柄)を対象とした指数。 |
東証REIT指数 | 日本 | 東証に上場する国内REIT全銘柄を対象とした指数。 |
S&P500 | アメリカ | アメリカ株式市場に上場する株式のうち大企業500銘柄 |
CRSP U.S Total Market | アメリカ | アメリカ株式市場に上場する大・中・小型株式約4.000銘柄で構成される指数 |
MSCI コクサイ | 先進国 | 日本を除く先進国22ヶ国を対象としたグローバル株式の代表的な指数。大・中型株式の約1.300銘柄 |
MSCI Emerging Markets | 新興国 | BRICs諸国を含む新興国24か国を対象とした指数。 大・中型株式の約1.100銘柄 |
MSCI ACWI | 全世界 | 全世界47か国の大・中型株式約2.800銘柄 |
FTSE Global All Cap | 全世界 | 全世界47か国の大・中・小型株式約7.400銘柄 |
(*銘柄数は、2019年末時点)
2 インデックス投資の3つメリット、1つのデメリット
インデックス投資のメリットとして、①初心者でも安心してできる、②分散投資のためリスクは限りなく少ない、③運用コストが安くおさえられる、といった3つのメリットがあります。
①初心者でも安心して始めることができる
冒頭に述べたとおり、投資のイメージとして、「1つの企業を選んで投資し、その企業の業績で利益が決まる」というものがありました。
この場合、前提知識や売り買いのタイミングなどが重要とされ、投資家1人1人の力量に結果が左右されてしまいます。
ですが、このインデックス投資の場合、市場全体を表す指標に投資するため、初心者でも安心して始めることができます。
始める際、面倒な手間や知識を仕入れたり、経済を勉強するなどといったことは基本的に不要です。
そして購入した後も、基本的に値動きなどを気にせず、「ほったらかし」で大丈夫です。
②分散投資のためリスクがおさえられる
1つの企業に投資すると、その企業がたとえ好調であったとしても、突然業績を下げたり、コロナショックなどの不況に遭遇した場合には、株価を落として損をしてしまうリスクがあります。
インデックス投資の場合、市場全体を表す指標に投資をすることになります。
例えば、S&P500にインデックス投資した場合。
S&P500の構成企業である、みなさんご存知のアップル社やアマゾン社など500社全てが業績を下げることはまずないでしょう。
コロナショックで経営悪化になった企業はあるかと思いますが、逆に業績を伸ばした企業もあるため、全体的な指標は伸び続けています。
このように市場全体に分散投資するため、リスクをおさえることができるのです。
③運用コストを安くおさえられる
指標を上回る動きをめざすアクティブ投資は、運用会社やファンドマネージャー側の業務が増えるため、信託報酬が高くなりがちです。
しかしインデックス投資は、指標と同じ動きにさせるだけなため負担が比較的少なく、信託報酬が安くおさえられます。
利益があがれば、コストが安い分だけ、大きく利益を獲得できるのです。
3 おすすめしたい商品
「eMAXISSlim 米国株式(S&P500)」
私自身、昨年(2020年)からつみたてNISAを始めました。
始めた当時は、まだ知識がほとんどなく、なんとなくゆるい感じで次のような商品を選びました。
商品名 | 毎月の積立額 |
楽天バンガード・ファンド(全世界株式) | 13.333円 |
ニッセイJPX日経400インデックスファンド | 10.000円 |
eMAXISSlim先進国株式 | 5.000円 |
eMAXISSlim新興国株式 | 5.000円 |
詳細については、本ブログ「【1年やるとこうなる】つみたてNISAとiDeCoの実績を公開します」をご覧ください。

今ならこの商品を選びます(楽天証券の場合)
先ほど述べたとおり、株式市場全体は、短期的には下げることはあるものの、中・長期的には上昇しているため、つみたてNISAで20年間保有することを考えた場合、どのインデックス投資でも、ほぼほぼ問題ありません。
その中で、より確実に大きな資産を増やそうと考えるのであれば、アメリカ市場の「S&P500」が良いでしょう。
アメリカの市場は、成熟した感のある日本と比べて成長率は高く、先進国や新興国と比べて確実性は高いと思います。
今後も、アップル社やアマゾン社が業績を落とすということは考えにくい(仮に落としても市場全体でカバーできます)ため、「S&P500」が間違いのない選択と言えます。
具体的に購入する商品は、「eMAXISSlim 米国株式(S&P500)」です。
この商品に毎月33.333円を積み立ていけばOKです。
最後にまとめます。
●インデックス投資とは、市場全体(を表す指標)と同じ動きにすることを目指して投資すること。
●インデックス投資は、①初心者でも取り組める、②分散投資でリスクを最小化、③コストが安いといったメリットがある。
●「S&P500」の指標と同じ動きをすることを目指して運用される「eMAXISSlim 米国株式(S&P500)」がおすすめ。