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【今すぐ実践したい】漫画『バビロン大富豪の教え』を要約して学んだ3つのこと

『バビロン大富豪の教え』で、「収入の10分の1で投資を始める」「やりたいことを今すぐ始める」「人とのつながりを意識しながら働く」ことの大事さを学べます。

 

こんにちわ!まーこ(@maakomoneydiary)です。

今回の記事では、発刊から100年近く経った今でも読み継がれている歴史的名著『バビロン 大富豪の教え』(ジョージ・S・クレイソン著)の漫画版『漫画バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則』(漫画:坂野旭、企画・脚本:大橋弘祐、文響社)をご紹介したいと思います。

☆3秒リーディング
(*人が3秒で読める30文字程度でこの本の要旨や私の解釈をお届けするコーナー。お時間のない方はこの部分だけでもぜひご覧ください)

収入の10分の1を貯金して投資信託を始めるとともに、人とのつながりを意識して働こう。

物語は、現代の東京から入ります。
借金を抱えてしまい、奥さんと子どもが出ていってしまった考古学者・大場拓也。
友人が、バビロニアの首都・バビロンで発見された「黄金の法則」が書かれた粘土板の解読を大場に対して依頼するところから始まります。

その後、舞台は古代のバビロンにうつります。
武器職人の息子・バンシルらが、バビロンの大富豪であるアルカドに「お金持ちになる方法」を聞きに行くことで、ストーリーは展開していきます。

最後にまた現代の東京に戻り、粘土板を全て解読した大場が、生活を変化させていき、最後はー。
というストーリーとなっています。

タイトルに盛り込まれている五つの黄金法則よりも、作中にアルカドが示した「7つの道具」の方が、理解しやすくて実践できるものであるため、こちらの方を紹介します。

「7つの道具」とは、次のとおりです。

①収入の10分の1を貯金せよ
②欲望に優先順位をつけよ
③貯えた金を働かせよ
④危険や天敵から金を堅守せよ
⑤より良きところに住め
⑥今日から未来の生活に備えよ
⑦自分こそ最大の資本にせよ

これらを踏まえて、特に実践すべき大事な3つをお伝えしていきます。

1 収入の10分の1を貯蓄にまわす

(1)お給料が入ったらまず貯金を確保

サラリーマンの生涯収入は3億円と言われています。
道具①の「収入の10分の1を貯金せよ」を実行した場合、定年退職までに単純計算で3.000万円を貯金することができます。
共働きの夫婦であれば、その倍の6.000万円。
さらに貯金を増やして収入の10分の2を貯金した場合、貯金額は1億2千万円となります。
「お金持ち」の定義は人それぞれではあるものの、「1億円以上の資産」がその定義の1つであるなら、これを実行するだけで目標は達成できるのです。

「こんな簡単なことでいいの?」「わかっているけど、実行するのが難しい」という声が聞こえてきそうですね。
実際に本書でも、商人の息子・コッビがアルカドに疑問を呈しています。

毎月お給料が振り込まれたら、まず第一に貯金することを意識しましょう。
毎月、お給料が振り込まれたら、
固定費→食費→交際費→趣味など→貯金、という流れで「最後に余れば貯金」という方が本当に多いです。
その流れを変えて、
貯金→固定費→食費→交際費→趣味など、という流れで最初に貯金を持っていき、貯金を確保します。
このようにすれば、簡単に誰でも貯金をすることができます。
その“流れ”を変えるだけで良いのです。

この点を本書では、「たとえ裕福で金銭的な余裕がある人でも、際限なくあふれ出る欲望のままお金を使ってしまう」と警告を発しています。
貯金できるかできないかは、収入の多い少ない関係がないということです。
そのため道具②で示した「欲望に優先順位」をつけて優先順位の低い欲望には出費せずに貯金にまわしましょう。

(2)お金持ちとは?

「お金持ちとは?」というそもそもの問いに対して、「お金を持っている人」と応答してしまいがちなのですが、実はそうではありません。
「お金持ち」とは、「お金の増やし方を知っている人」と定義づけられます。
そして、お金を持っていることが財産ではなく、定期的にお金が入ってくる仕組みこそが財産なのだと強調しています。

お金を持っているだけなら、使ってしまえばおしまいです。
なので宝くじやギャンブルで単発で収入を得た人はこれに該当し、お金持ちとは呼べないというわけです。
お金を持っているものの、定期的にお金が入るわけではないためです。

本書では、「無人島で生きようとする奴隷に魚を分け与えていても意味がない」と述べた上で次のように説明しています。

良い例 悪い例
無人島で生きようとする奴隷 魚の釣り方を教える 魚を分け与える
お金持ち 明日の銅貨を手に入れる方法を知っている 何十枚もの金貨を持っている

(3)貯えた金を働かせよ

そして、貯えた収入の10分の1をそのままにしておくのではなく、「働かせよ」と提唱しています。
「働かす=投資」となります。
現在、銀行に預けたとしても、0.001%という超低金利のため、貯えたお金を増やすことはできません。
そこでさらに一歩進めて投資することで、お金を増やしていくことができるのです。
本書では、その投資先として投資信託、もっと具体的に言えば「外国株式のインデックスファンドの長期運用」を推奨しています。

一方で、投資先の候補としては、株や金、不動産、FXなどがあります。
金や不動産、FXは、主に需要と供給のバランスで値段が決まるため価格が上下します。
これに対して、株は企業の成長を前提としています。
そして投資信託は、その株の分散投資によりリスクを分散することができるため、おすすめなのです。

企業の成長が前提
→1つの企業ではなく、複数の企業に分散して投資
投資信託(特に外国株式)
金、不動産、FX 需要と供給のバランスで価格が変動する
先が読めずリスクが多い

今は、通常の投資信託だけでなく、非課税枠のある積立NISAや一般NISA、同じく非課税+節税効果もあるiDeCoという制度がありますので、ぜひともはじめましょう。

☆今すぐ実践:収入の10分の1を貯金→投資信託


積立NISAやiDeCoの詳細については、本ブログの記事をご覧ください。
●積立NISAについて
「積立NISAをおすすめする背景と理由」
「積立NISAの概要とおすすめ銘柄」
●iDeCoについて
「iDeCoとは?メリットとデメリットをわかりやすく」
●積立NISAとiDeCoの併用
「【初心者向け】まずはこれ!おすすめ資産形成4つ」
「【併用が正解】積立NISAとiDeCo、やるならどっち?20年後をシミュレーション」

 

2 自分こそ最大の資本にせよ

情報化社会の現在、グーグルなどの検索エンジンによって知識や情報、知りたいことが無料で簡単に入手できます。
つまり、知識や情報は、みんな平等に持てると言うことができます。

知識や情報が平等にある社会の中で、なぜお金を持っている人と持っていない人という感じで差がつくのでしょうか?
それは、「行動した人と行動しなかった者」との違いなのです。
本書では「勝利の女神は行動した人間にこそ微笑む」「行動した自分を最大の資本にせよ」と強調しています。

私自身ブログを始めて、この行動することの大切さを痛感いたしました。
行動することによって、様々な楽しい経験や苦しい経験、見えてくる景色があります。
そうした経験を通じて、過去の自分よりも一回り大きくなった自分がいるのです。
みなさんにはぜひ、いま頭の中で思い浮かんでいる、やりたいことを今すぐ始めましょう。

☆今すぐ実践:やりたいことを今すぐ始める

 

3 労働の喜びを知る(お金はおまけ)

そして最後に、人生を豊かにするために「労働の喜びを知る」ことが大事だと強調しています。
労働とは、お金を稼ぐための手段です。
では、お金があれば労働する必要はないのでしょうか?
もっと言うと、お金があれば幸せなのでしょうか?

もちろん生活に困窮するほどお金がなければ不幸ですが、お金があればあるほど幸せになれるのではなく、人とのつながりを持たなければ幸せを実感することはできない、との解説には非常に共感を覚えました。

私たちは幸せになるためにお金をより多くしようと考えていますが、お金だけでは幸せになれず、人とのつながりが重要なのです。
「人とのつながり」。
サラリーマンであれば、同僚や上司と連携してプロジェクトを達成したり、顧客の満足度を高めて関係を深めていくことです。
専業主婦であれば主人や子どもの家族の暮らしのために家事を取り組んだり、友人との関係を深めていくことです。

多くの人が、お金を稼ぐ手段である労働について、「我慢してお金を得ること」「つらいこと」「お金を得るために仕方なくやっている」と考えているのが現状です。
そうではなく、人とのつながりを大事にするという点を踏まえて、労働を「人に対して価値を提供する」「人に感謝してもらう」「人に喜びを与える」という考え方で取り組めば、毎日が生き生きとしてきて、人生を豊かにできるものと考えます。
そして、そのような考え方で労働を続けていけば、人生は豊かになって「お金」もおのずとついてくるのです(本書では「お金はおまけ」と表現しています)。

☆今すぐ実践:人とのつながりを意識しながら働こう

 

最後にまとめをお伝えいたします。

まとめ

●収入の10分の1を貯金して投資信託を始める。
●やりたいことを今すぐ始める。行動して初めてわかること、見える景色がある。
●人とのつながりを意識しながら働こう。

漫画版なのであっという間に読むことができます。
それでいて、ところどころで現代に合わせた解説が織り交ぜてあるため、読み応え十分な内容になっている一冊です。

まーこ
まーこ
最後まで読んでいただきありがとうございました!資産形成やお金・経済に関する本など有益な情報を今後も発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。
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