支出をおさえたいためには、変動費ではなく、まず固定費から。
固定費の削減は、我慢・節約などでストレスが発生せず、効果も長持ち。
私自身、スマホ代や電気代、Wi-Fi代などを切り替えて年間約8万円を浮かせました。
浮かせたお金は積立NISAなどでさらに資産運用がおすすめ。
こんにちわFPまーこ(@maakomoneydiary)です!
今回の記事のテーマは「固定費の削減」です。
という方々に向けて作成しました。
1 固定費と変動費 まずは固定費から見直しを
私たちは普段、いろんな商品を購入したりサービスを受けたりしてお金を支払って生活をしています。
その支出は、大きく「固定費」と「変動費」という2つにわけることができます。
固定費とは、家賃(住宅ローン)やスマホ代、電気、ガス、水道代など、毎月必ず支払う一定の費用のことを言います。
変動費とは、食費や交際費、娯楽費、衣服代など、その月によって支払いが変動する費用のことを言います。
まとめると次の表のとおりになります。
固定費 | 家賃(住宅ローン)、通信費(スマホ代) 電気、ガス、水道代、Wi-Fi代 保険(生命保険、車両保険、火災保険) 子どもの給食費、スポーツジム代など (税金) |
変動費 | 食費、交際費、娯楽費 交通費(ガソリン代) 衣服代、医療費など |
「子どもの教育費や老後の生活資金のため」、「車を買い替える、住宅をリフォームするため」、様々な動機から、今から「貯金をしよう!」と始めることにします。
まず手始めに、変動費から削減しようとする場合、「食費を節約するため、1円でも安い卵やパンを買いに店舗を探し回る」「行きたい旅行を我慢する」「誘われた飲み会を断る」といった苦労や我慢が生じてしまい、なかなか効果を出せません。
他方で、固定費を削減しようとする場合、一度手続きや設定さえ済ませれば、その効果はずっと続くため、苦労や我慢をせず、生活レベルを下げることなく大きな効果を生み出せるのです。
例えば、仮にスマホ代が今の契約会社よりも月1.000円安くなることが判明した場合。
「1.000円かー。手続きの方が面倒だからやらなくていいや」とそのままにしていると、1.000円×12か月×30年(30年以上使用すると仮定)=36万円以上という大きな差がついてしまうので、固定費の削減はたとえ1円単位の少額であったとしても、貪欲に行うようにしましょう。
方法 | 効果 | |
変動費を削減する | 無理な節約をして我慢 安い店舗を探す苦労 |
ストレスがかかり挫折 効果を生み出しにくい |
固定費を削減する | 一度手続きするだけ | 我慢・苦労がなく、効果は大きく長く続く |
2 今年、こんな感じで79.650円得しました
では実際に、今年(2020年)に入って私が実践した例をご説明していきます。
(1)楽天モバイルに乗り換え
今年に入り、auから楽天モバイルに乗り換えました。
この楽天モバイル、契約から1年間の基本使用料が0円なのです(2年目からも月3.278円と安いです)。
これまで月6.000円=年間72.000円だったスマホ代が、この乗り換えだけで0円となりました(詳しくは本ブログ「楽天モバイル」をご覧ください)。

この楽天モバイルは、エリアによってデータ使用に差があります。
●楽天回線エリア…高速データ完全使い放題
●パートナー回線エリア…5GBまで高速データ使い放題。5GB以降は1Mbpsで使い放題。
契約する前、私自身の住んでいる地域が上記「パートナー回線エリア」であったため、「月末になったら(5GBを超えたら)、インターネットの速度が遅くなるのでは」と危惧していましたが、まったく問題なかったです。
5GBを超えると、さすがにアマゾンプライムなどの映画は少し遅くなりますが、YouTubeの動画などは全く問題なく見ることができます。
私が使用してみて感じたメリット、デメリットを次のとおり挙げてみました。
メリット | ●1年間毎月2.980円(税込3.278円)がタダです。 ●高速データ使い方放題(5GB以降も問題ありませんでした) ●端末代金は楽天ポイントに還元されました ●楽天リンクという専用アプリで電話代もタダです ●電話番号は変わりません。 ●楽天店舗で安心して申し込みできました(ネットでも申し込めます) 来店予約をすると30分程度で終了します。 ●楽天SPUが+1倍になります。 |
デメリット | ●メールアドレスがRakutenに変わるため、友人やメルマガなどへの移行をお知らせするのが面倒でした(ラインは問題ありませんでした) ●au(前の契約会社)から違約金が発生しました(13.000円) |
結果:1年間のスマホ使用料である72.000円が0円に。
ただし、移行した際の13.000円の違約金が発生したため、
72.000円-13.000円=59.000円の得をしました。
私が契約した当時は、android機種だけでしたが、いまはiPhoneも乗り換えできるので、本当にオススメです!
(2)東京電力から楽天でんきに乗り換え
乗り換える直前、東京電力の電気代が月11.810円でした。
楽天でんきに乗り換えたところ、11.400円と410円安くすることができました。
月によって当然異なりますが、年間で410円×12=4.840円、およそ4.000円ぐらいは得する計算となります。
しかも代金の支払いで楽天ポイントを貯めたり、使うことができます。
そして楽天SPU(楽天スーパーポイントアッププログラム)も+0.5倍になります。
結果:年間4.000円の得です。
購入=楽天でんき、売電=東京電力で大丈夫です
また、念のためですが、乗り換えたことによって、電気関係で不具合が生じたことはありません。
手続きも、スマホで必要事項を入力するだけで簡単にできます。
(3)auひかりから楽天ひかりに乗り換え
これまでauひかりで5.600円だったWi-Fi代が、楽天ひかりに乗り換えることで4.800円になりました。月800円、年間9.600円のお得です。
しかも楽天SPUが+1倍になるほか、月々の支払は楽天ポイントに還元されます。
これも念のためですが、Wi-Fiの速度が遅くなったりという不具合は生じてません。
結果:9.600円の得をしました。
(4)アクサダイレクト自動車保険から楽天損保に乗り換え
これまで車両保険は、アクサダイレクト自動車保険で年間19000円でした。
まったく同じ保障内容で、楽天損保に乗り換えたことで年間18850円となりました。
お得した額は50円と微々たるものですが、支払いの際に楽天ポイントが貯まりますし、楽天ポイントで支払うことができます。
結果:50円の得をしました。
(5)ふるさと納税
固定費について、私個人的には「税金」も固定費だと考えています。
様々な所得控除を駆使すれば税金を安くすることは可能ですが、ここでは「ふるさと納税」を挙げます。
ふるさと納税をざっくり説明すると、「本来納めるべき税金を前払いしている」「本来居住する地方自治体に納める税金を好きな自治体に納めている」と言えるため、税金自体は安くはならないのですが、実質的に2.000円の負担で地方の特産品をいただけるため、とてもお得な制度です。
私の場合、楽天ふるさと納税で楽天ポイントが付与されるため、2.000円の負担をポイントで取り戻せる=実質タダで地方の特産品をいただけています。
いま私は、ふるさと納税でお米を40キロ分購入していますから、このお米代という、毎月支払う固定費を浮かすことができます。
私たち4人家族でお米を月15~20キロ消費すると計算すると、約2か月分のお米代を節約することができます。
結果:約2か月分のお米代(約7.000円分)の得をします。
ふるさと納税の詳細については、本ブログ「【お得しかない制度です】ふるさと納税をわかりやすくご紹介」をご覧ください。

3 まとめ
2の(1)~(5)をまとめますと、79.650円の得をしたという計算になります。
しかも特に面倒な手間をかけておらず、無理な節約や我慢をして生活レベルを下げることもなく、ストレスも感じておりません。
そして、すべて今日から始めることができます。
この節約した分の79.650円を貯金あるいは、積立NISAやiDeCoといった堅実な積立投資にまわして、安心な将来のために資産をしっかりふやしていきましょう。
冒頭で述べたとおり、固定費は削減の効果がずっと続くため、始めるタイミングが早いほど効果はより大きくなります。たとえ月10円とか20円しか安くならない場合でも、少しの手間を面倒がらずに行動に踏み出せば、将来的に大きな効果を生み出せます。
ぜひみなさんも実践してみてください!
お金に関する疑問、悩み。
本ブログの関連記事をご覧ください!
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●ふるさと納税・楽天経済圏について
1.「【お得しかない制度です】ふるさと納税をわかりやすくご紹介」
2.「【〇〇万円お得に】今年、私が実践したお得な行動(個人的O-1グランプリ開催)」
3.「【ポイント活動】おすすめの経済圏は?おさえておきたい心構えと考え方」
4.「【楽天モバイル】新プランを発表!内容は?電波やiphoneはどうする?」
●iDeCoについて
1.「【積立+節税効果】iDeCoとは?メリットを確認して今すぐはじめましょう」
2.「【初心者向け】まずはこれ!おすすめ資産形成4つ」
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5.「【1年やるとこうなる】つみたてNISAとiDeCoの実績を公開します」
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7.「【iDeCo】こんなときどうする?中断、転職、暴落の時の対応」
8.「【どっちがお得】iDeCoの受け取りは一括or分割?退職所得控除との関係も」
9.「【自営業者向け】国民年金基金とは?iDeCo(個人型確定拠出年金)との違いも」
10.「【おすすめ金融機関、商品は?】iDeCoがわかる一問一答(運用+節税メリット)」
●NISAについて
1.「【まだ始めてない方は必見】積立NISAをおすすめする背景と理由」
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5.「【1年やるとこうなる】つみたてNISAとiDeCoの実績を公開します」
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7.「【制度改正】NISAが2024年から大きく変わります。新NISAのポイントを説明」
8.「【廃止後どうする?】ジュニアNISAが期間限定の“つみたてNISA”に。ぜひ有効活用を」
9.「【20年後どうする?】つみたてNISAの受け取り方は保有か売却の2パターン」
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老後資金を考える上で、年金の仕組みを知ることはとても重要です。
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